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2008年9月24日 (水)

ローマ帝国とキリスト教徒 パフォスのモザイクと王の墓:Cyprus/Pafos

 

キプロスのピュグマリオンは愛の女神アフロディーテの助けによって妻ガラテアを得、二人の間に生まれた子がパフォスである。このパフォスと血縁もしくは姻戚関係があったキニュラスがパフォスの名にちなんでこの街を建設したと伝えられている。女神アフロディーテ(英名:ビーナス)の生まれた場所は、キプロスの海岸と言われている。ボッティチェリの有名な「ビーナスの誕生」の舞台はキプロスというわけだ。

それはともかく、パフォスはヘレニズム時代からローマ帝国時代にかけて、キプロスの首都として栄えた。町中にいろいろな時代のさまざまな遺跡が残っており、町全体が世界遺産の指定を受けている。

バスの車窓からしか見られなかったが、聖パウロが縛られて鞭打ちされたという円柱があった。パウロは、鞭打ちの命令を下したローマ提督をキリスト教に改宗させたとか。また、近くには当時弾圧されていたキリスト教徒を葬ったという聖ソロモンのカタコンベもある。

Img_0396もっとも有名なものは、ローマ時代の有力者の館のエリアだろう。ここにはすばらしいモザイクが残されている。また、数キロ離れた場所には、「王族の墓」と言われる紀元前3世紀ごろの大規模な11もの墓地がある。ただし、これはまだ一部で、実際にはまだ100もの墓が発掘されていないという。ただ、ここは実際には誰のものなのかはまだ判明していないとか・・・。

私のキプロス訪問の目的のひとつが、この世界遺産パフォスのモザイクを見ることだった(ちなみにもう一つはグリーンライン突破)。ところが、ホテルのあるラルナカから車で二時間以上かかるこの街への交通手段がない。バスはあるにはあるが、乗り継いで半日ほどかかってしまう。このことを現地のインフォメーションで知った私はかなりあせった。インフォメーションのおじさんは、日帰りで公共バスでいくなんてとんでもない、という。かといって、オプショナルツアーも実施の曜日が会社ごとに決まっていて、もっともメジャーな会社のものは、私の滞在中には実施されないのだ。現地の旅行代理店をいくつか回って、これが最後か?というところで、やっと滞在中に開催のオプショナルツアーを見つけることができたのだった。

モザイクは、旧市街の海岸近くのエリアに広がる当時の貴族屋敷あとに残されている。現時点で発掘された屋敷の中でも最も有名なのが「ディオニソスの館」である。私の参加したツアーでも、この館だけを見学した。

Img_0416くだんのモザイクは、予想通りすばらしく、石を一つ一つ敷き詰めながらグラデーションや動きをリアルに表現している様子から、当時の技術の高さをうかがい知ることができる。ガイドの話によると、石の並べ方で、師匠か弟子か、どちらが担当したかがわかるそうだ。また古いものは、石を元の形のまま使っているが、時代を下るにしたがって、石を整形してから使っている。

Img_0426Img_0421ここでのモザイクのモチーフは、主に古代の伝説だった。中には「ロミオとジュリエット」の原型ともいえる悲恋の話を表したものもあった。上ものの屋敷は、地震によって倒壊して今はもうないが、若い人の部屋には、こうしたロマンチックな話の部屋を・・・というように、設計されていたのだろうか?その割には、悲恋だったり妻の浮気など、とんでもない話ばかりだが・・・。どんな思いでこんなに美しいモザイクを作ったのかと、私は当時の家主の気持ちを想像するばかり。

念願のモザイクを見たあとは、ホテルに向かう。今日でキプロスの旅も終わりだ。ホテルに帰ったら即、空港に向かわなくてはならない・・・。

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